26卒・SUBARU整備体験会レポ②
前回の記事に続いて
26卒メカニック向けの整備体験会から、NBR体験談の様子をお届けします
今回体験談を語ってくれたのはこの3名です
(左から順に)
2024年参戦 滋賀・小森チーフ
2022年参戦 大阪・春本チーフ
2024年参戦 京都・久井チーフ
NBRへの挑戦
SUBARUはディーラーメカニックのレース派遣に力を入れています。
現在派遣しているのは以下の3つ
・GR 86/BRZ Race
・全日本ラリー
・ニュルブルクリンク24時間レース(NBR)
それぞれ参加に必要な社内資格が設定されています。
86/BRZや全日本ラリーは、ある程度の経験年数を積むと参戦できる可能性は大きいですが、NBRの難しいところは社内選考と全国選考があること。
STIの審査を突破したまさにトップメカニックたちが参戦しています。
Q.NBRに参戦しようと思ったきっかけは?
久井メカ:
そもそもSUBARUに入社したのが、WRCに参戦していた姿に惹かれたのがきっかけで。NBRはそこまで興味はなかったので、入社後に自分が参戦することはあまりイメージしていなかったんですが、選考要件の資格を取得できたのを機に、応募してみました。
小森メカ:
レースの現場に挑戦してみたいとずっと思っていました。実はSUBARUに入る前、別のディーラーに勤務していたのですが、SUBARUにはディーラーメカにもそのチャンスがあると知り、転職を決意しました。
NBRは今のSUBARUディーラーで参戦できる最高峰なので、そこを目指して社内資格も取り進めていきました。
Q.NBRの現場で印象に残ったことは?
春本メカ:
ぼくが参加した2022年はレース途中で車両がクラッシュし、残念ながら途中リタイアという結果でした。
最後まで走らせたかったという悔しさと同じくらい印象に残っているのが、ドライバーがほぼ無傷で帰ってくることができたこと。
クラッシュした瞬間は240kmぐらいで走っていたんですが、そのスピードでも乗員を守ることができたんです。
普段お店で扱っているクルマが、いかに乗っている人たちを守ることを考えて作られているかを改めて感じました。
クラッシュしたあと、実は走行させられるところまでは直していたんですが、最後まで安全な走行を続けられるかを考えてリタイアの決断をしたSUBARUチームの思いは今も心に残っています。
小森メカ:
ちょっとレースの話からはそれますが、街の人のSUBARUのつなぎに対するイメージが少し変わりました。
普段日本ではメカニックつなぎを着ていても特に何もないんですが、ニュルブルクリンクの街では写真撮ってくださいと声をかけてもらったりして。
自動車メカニックが街全体で温かく迎えられている雰囲気を感じました。
Q.レースの現場で緊張しなかったですか?
また、緊張しないためにできることは?
小森メカ:
緊張しましたよ…!
実はぼく、今日のデモンストレーションもほんとはすごく嫌で。笑
緊張しきってしまうと、意外と落ち着いて行動できるんですが、それまでは緊張の連続でした。
春本メカ:
ぼくはクルマがピットインする30秒前ぐらいが緊張のピークでした。笑
それが過ぎてからは正直緊張している場合ではないので、
”自分の役割に集中しないと”という風に自然と切り替えられました。
久井メカ:
ぼくは全然緊張しなかったですね。
もちろん緊張感はありましたけど、レースの現場でやることは、お店でやってることと基本的なことは変わらないので、これまで何百回、何千回とやってきたことをやるだけです。
それだけの自信は自分に持ってました。
さて、NBRメカによる体験談はいかがでしたでしょうか?
緊張感や時間へのシビアなこだわりはやはりレース現場ならではのもの。
それでもクルマの状態を点検し、安全な状態で送り出すというメカニックとしての本質的な仕事は変わりません。
より効率よく作業を終わらせるためには?
正確な作業をし続けるためには?
仕事のやり方やスキルの磨き方に終わりはなく、
それがメカニックの醍醐味とも語っていました。
今回参加してくれたメカニック3名は、近畿地区の指導推進員として会社全体の後輩の育成にも携わっています。
今日参加した学生さんたちが将来のSUBARUメカニックとしてまたお会いできるのを楽しみにしています!